米Western Digitalは現地時間2016年2月23日、中国Unisplendour(紫光集団)および同社子会社のUnis Union Information System(紫光聯合信息系統)との資本提携を中止したと発表した。

 UnisplendourおよびUnis UnionはWestern Digitalに37億7500万ドルを出資することで合意していたが、米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)がこれについて調査すると決定したことを受け、出資を取りやめた。CFIUSは、外国企業による米企業の株式や事業の買収を調査し、国家安全保障上の問題がないか審査する機関。Unisplendourらは出資によりWestern Digital株式の15%を取得する予定だった。

 Western Digitalは2015年10月、半導体大手の米SanDiskを買収する計画を発表し、株主に支払う現金と株式の比率はUnisplendourによる出資手続きが完了するタイミングによるとしていた(関連記事:HDD大手Western DigitalがSSD大手のSanDiskを約190億ドルで買収へ)。

 Unisplendourらとの提携は白紙に戻ったが、SanDisk買収計画は進めるとしている。Western DigitalはSanDiskの普通株式1株につき、現金67.50ドルとWestern Digital普通株式0.2387株を支払う見込み。2月22日の終値で換算すると、買収額は1株あたり78.50ドル相当となる。

 米Bloombergの報道によると、この金額はSanDisk株の同日の終値より16%高いが、昨年10月の発表時に見込んでいた1株86.50ドルを下回る。

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