中国ZTEはスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2016」前日の2016年2月21日にプレスカンファレンスを開催。Androidを搭載したプロジェクターの最新機種「Spro Plus」を発表したほか、ブランド戦略の一環として、新たにスペインのサッカーチーム、セビージャFCのスポンサーとなることを発表した。

想像力と技術でユーザーに便利なデバイスを

 ZTEのモバイルデバイス部門CEO(最高経営責任者)であるアダム・ツェン氏は冒頭、今回のプレスカンファレンスのテーマでもある「Imagination and Beyond」について説明。「ガリレオ・ガリレイは先日初めて観測された重力波を想像力によって証明していたが、現在ではそうした想像力を具現化するための技術が進化している」と話した。

 入院中の子供が米グーグルの簡易ゴーグル「Cardboard」を使ってVR(仮想現実)で世界中の風景を知ることができるようになったほか、「これはあくまで私のジョーク」としながらも、IBMのコグニティブ・コンピューティング・システムである「Watson」が、「米国の大統領となる可能性も考えられるのではないか」とした。

 ツェン氏は、そうした想像力と技術のコンビネーションによって新しいデバイスを生み出していきたいとする一方で、「そうしたデバイスが逆にユーザーに負担をかけてしまうこともある」とし、ZTEでは「シンプルで、いつでもどこでもフレキシブルに使えるスマートデバイスを開発する」とまとめた。

ZTEのモバイルデバイス部門CEO(最高経営責任者)であるアダム・ツェン氏
ZTEのモバイルデバイス部門CEO(最高経営責任者)であるアダム・ツェン氏
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テクノロジーと想像力のコンビネーションによって便利なデバイスを生み出していくとのこと
テクノロジーと想像力のコンビネーションによって便利なデバイスを生み出していくとのこと
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