米Facebookは現地時間2016年2月17日、ニュースサイトなどの記事コンテンツを直接ニュースフィードに配信するサービス「Instant Articles(インスタント記事)」を、すべてのパブリッシャーに対して4月12日より利用可能にすると発表した。

 Instant Articlesでは、パブリッシャーはインタラクティブなコンテンツを盛り込んだニュース記事を作成して、Facebookのニュースフィードで公開できる。ユーザーは記事ソースであるニュースサイトに移動する必要がないため、Facebookアプリケーション上で素早く記事全文を閲覧できる。同プログラムは米国で2015年5月に9社を対象に提供を開始し、同年12月には中国や韓国、インドなどアジアの50以上のメディアが提携した(関連記事:Facebook、ニュース配信サービス「Instant Articles」をアジアに拡大)。

 日本でも今年1月に朝日新聞社、産経デジタル、東洋経済新報社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社などがテスト導入を開始している。

 パブリッシャーはInstant Articles向けの記事、関連データ、広告をすべて自身で管理できるため、広告販売による収入を全額受け取れる。Facebookの広告ネットワークを利用する場合は、広告収入の一部をFacebookに支払う。トラフィック追跡には既存の自社Web分析システムあるいはサードパーティーの分析サービスを利用できる。

 Facebookは、Instant Articlesに関心のあるパブリッシャーに対し、同社が公開しているドキュメントを参考にして、4月12日の正式公開までに導入の準備を進めるよう促している。

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