総務省は2016年2月17日、衛星基幹放送による超高精細度テレビジョン放送(4K/8K放送)の試験放送の業務認定について、電波監理審議会に諮問した。

 総務省が開催する「4K・8Kロードマップに関するフォロアップ会合」がまとめたロードマップによると、BSを使った4K・8Kの試験放送は2016年に開始することを目標としている。この試験放送に向けて、日本放送協会(NHK)と一般社団法人の次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)から、業務認定の申請が行われていた。諮問を受けた電波監理審議会は同日、「申請通り認定を行うことが適当」とする旨の答申を行った。総務省は、この電波監理審議会からの答申を踏まえて、両者からの申請のとおり衛星基幹放送の業務の認定を行う方針である。

 申請に基づくと、NexTV-Fは1日1時間の放送を行う。大半は4K放送で、一部時間帯で8K放送を行う。放送開始は2016年12月1日を予定する。

 NHKは、1日12時間の放送を行う。大半は8K放送を提供する。ただし原則、月の最終週の16時台にひと月に6時間程度の4K放送を行う。放送開始は2016年8月1日を予定する。

 両者による放送は、BSの空きトラポン(衛星セーフティネット終了で空いているBS17ch)を利用して、時分割方式により4K放送/8K放送を実施する。1本しかないトラポンを共用するので、試験放送の実施主体間で定例の会合を開催し、編成予定などを調整していく。

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