図●freeeのAndroidアプリで確定申告書類を作成する流れ
図●freeeのAndroidアプリで確定申告書類を作成する流れ
(出所:freee)
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 クラウド会計ソフトのfreee(フリー)は2016年2月16日、同社の「クラウド会計ソフトfreee」のAndroidアプリで、スマートフォンだけで確定申告書類を作成できる機能をリリースした。iOSでは1年前から利用可能だったが、新たにAndroidスマートフォン/タブレットでも利用できるようになった。

 料金は「個人事業主プラン」で月額980円(税込み)から。アプリの画面上で「病気やケガで病院に行ったか?」「扶養家族はいるか?」といった簡単な質問に答えていくだけで申告書が完成する。申告書のデータは、コンビニエンスストアの印刷サービスなどを使って印刷し、税務署に提出できる。

 freeeアプリは領収書の電子保存にも対応し、スマートフォンのカメラで領収書を撮影して保存したり、その内容を帳簿として取り込んだりする機能もある。2016年から領収書の電子保存が認められるようになったが、現時点では正式な書類として認められるには「解像度200dpi以上の画質で原稿台を備える固定式スキャナーを使って電子化する」「3カ月前までに税務署に申請する」といった要件が必要である。

 freeeは「正式にカメラによる領収書の電子保存が可能になるのは2017年以降になる。現状では、スキャナーによる電子保存のみに対応している。将来的には、カメラによる保存にも対応したいところが、税務署への事前申請が必要かどうかなど細則が固まっておらず、機能として実装できる段階ではない」(広報担当)と説明する(関連記事:領収書のり付けにサヨナラ、「スマホで経費精算」解禁へ)。