インドのオンラインマーケットプレース大手「Snapdeal.com」がカナダのオンタリオ州教職員年金基金(OTPP)などから2億ドルの資金を調達したと、米Wall Street Journal英Financial Times(閲覧には有料登録が必要)が現地時間2016年2月15日に報じた。Snapdeal.comの企業価値は65億ドルと見積もられている。

 Snapdeal.comは、昨年8月に実施した投資ラウンドで中国Alibaba Group(阿里巴巴集団)、台湾Hon Hai Precision Industry(鴻海精密工業)のEMS事業Foxconn Technology(富士康科技)、ソフトバンクなどから5億ドルを調達し、その時点で企業価値は約50億ドルとされていた。

 インドでは技術系スタートアップに対する出資に投資家がますます慎重になっているが、Snapdeal.comや競合大手のインドFlipkartなどはこうした傾向に反して資金調達に成功している。米Bank of America Merrill Lynchの調査によると、インドEC市場は2016年の110億ドル規模から、2025年には2200億ドル規模に成長すると期待されている。

 Snapdeal.comは現時点で、Flipkartに次いでインドで最も企業価値が高いスタートアップとなっている。なおFlipkartの企業価値は約150億ドルと見積もられている。