KDDIは2016年2月12日、プリンスホテルが運営する日本全国の「プリンスホテル」に無線LAN環境を提供すると発表した。プリンスホテルの宿泊客および宴会場利用客は無料で利用できる。2017年3月末までに、全国41事業所(2016年2月現在)に設置完了する予定。

 無線LAN環境の構築にKDDIのセキュアなネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」を採用し、データセンター「TELEHOUSE」に設置された認証機器で一元管理する仕組み。無線システムの暗号化、客室間および利用端末間のアクセス制限を実施し、セキュアな無線LAN接続を提供する。

 プリンスホテルや関連施設間の無線LANを1度の認証で利用できる「Wi-Fiローミング」を提供する。また、一部のホテルでチェックインと同時にテレビ画面上にパスワードが表示される仕組みや、4カ国語に対応した「多言語ヘルプデスク」を24時間365日常設するなど、利便性を高めた。

 プリンスホテルの無線LAN環境は2013年4月から順次展開しており、2015年12月末時点で北海道から宮崎までの26事業所に設置済み。2015年12月には、上り最大1.25Gビット/秒、下り最大2.5Gビット/秒の光ファイバー通信技術「G-PON(Gigabit Passive Optical Network)」を活用した無線LAN環境を「軽井沢プリンスホテル」のイーストコテージエリアに開設した。

 なお、KDDIは、G-PONを含むホテル向けソリューションを2月16〜19日に東京ビッグサイトで開催される「HCJ2015 国際ホテル・レストラン・フードショー」に出展する。

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