ネットジャパンは2016年2月10日、Linux向けイメージバックアップソフトの新版「ActiveImage Protector 2016 Linux Edition」を出荷した。新版では、一つのバックアップタスクに対して複数のスケジュールを設定できるようにするなど、いくつかの機能を強化した。

 Linuxのディスクイメージを丸ごとバックアップするソフトである(関連記事:ネットジャパンがLinux用イメージバックアップ新版でRHEL 7に対応)。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)およびCentOS上で動作する。前回のバックアップからの差分だけを抽出してバックアップする増分バックアップが可能。リストア時には、一括リストアのほか、マウントしたディスクイメージからファイル単位でデータを取り出せる。

 強化点の一つはスケジュール機能である。具体的には、一つのバックアップタスクに対して複数のバックアップスケジュールを設定できるようにした。また、もう一つの大きな強化点は、複数のバックアップイメージからボリューム単位でデータを取り出し、1台のリストアイメージを作れるようにしたこと。例えば、サーバーAのボリュームAとサーバーBのボリュームBを組み合わせてリストアできる。

 新版ではこのほか、RHEL 7(CentOS 7)の標準ファイルシステムであるXFSのバックアップ/リストア機能を強化。XFSのデータボリュームだけでなく、XFSのシステムボリュームに対しても使用済みのセクターだけをバックアップできるようにした。従来版では、システムボリュームは未使用セクターを含めてバックアップする必要があった。

 1ライセンス当たりの価格(税別)は、1~4ライセンス購入時が10万8000円、5~9ライセンス購入時が10万1700円、10~24ライセンス購入時が9万5100円、25~49ライセンス購入時が8万5800円、50~99ライセンス購入時が7万5800円。100ライセンス以上は要問い合わせ。ソフトウエアを収録したメディアキットが3000円。