米Appleは第4世代Apple TV用次期OS「tvOS 9.2」の最新ベータ版で、音声によるテキスト入力を可能にしたと、米MacRumorsなどの米メディアが報じた。

 それによると、Appleは現地時間2016年2月8日、tvOS 9.2の第3番目となるベータ版を開発者に公開した。これには音声入力の有効/無効を設定する項目があり、これを有効にするとユーザー名やパスワード、検索キーワードを音声で入力できるようになる。

 例えば検索バーには音声入力が可能なことを示す案内が表示される。これに従ってApple TVリモコンの「Siri」ボタンを押しながら話すと、入力が始まる。発話中は画面に音量レベルメーターが表示され、ユーザーの声を聴き取っていることが分かるという。

 またtvOS 9.2のベータ3版では、「App Store」内のコンテンツもSiriで検索できるようになったとMacRumorsは伝えている。これによりApp Store内アプリやそのカテゴリーを検索し、結果を一覧表示できる。

 tvOSは昨年12月初旬に初のメジャーアップデート「9.1」が公開され、今年1月下旬にはそのマイナーアップデート「9.1.1」も公開された。これらにより、SiriによるApple Musicの検索が可能になった。またこれまで第4世代Apple TVになかった「Podcasts」アプリを追加している。

 一方、tvOS 9.2はこれまでのベータ版で、Bluetoothキーボードのサポート、ホームスクリーンにおけるアプリアイコンのグループ分け機能を追加した。また写真機能では、「iCloud Photo Library」に対応したほか、iPhone 6sシリーズで撮影したLive Photosを表示できるようにした(関連記事:FacebookもApple「Live Photos」に対応、一部ユーザーでテスト開始)。

 米CNETによるとtvOS 9.2は、今年春に一般公開される見通し。Appleは今年3月15日にイベントを開催するとの観測が流れているが、CNETは、このイベントでAppleはApple TVの新たなソフトウエアのデモを行うのではないかと伝えている(関連記事:Apple、3月15日のイベントで「iPhone 5se」や「iPad Air 3」を発表か)。