日立情報通信エンジニアリングとタカコムは2016年2月9日、両社の通話録音製品を連携し、IP電話やレガシー電話などの電話環境に依存しない通話録音システムを提供すると発表した()。日立情報通信エンジニアリングの通話録音システム「RecwareIII」のオプションとして、同日付けで連携機能の販売を開始した。同オプションを適用可能なRecwareIIIのマイナー新版とともに、2016年4月に出荷する。

図●電話環境に依存しない通話録音システムの概要
図●電話環境に依存しない通話録音システムの概要
(出所:タカコムと日立情報通信エンジニアリング)
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 日立情報通信エンジニアリングは、IP電話を対象とした通話録音システム(RecwareIII)を提供している。コールセンターや、IP電話を導入済みの支社などから通話録音データを収集して管理する。一方、タカコムは一般公衆回線やアナログ電話などのレガシー電話を対象とした通話録音システム「音声データ集中管理システムVR-800CES」を提供している。

 今回の連携では、両者の通話録音システムをネットワークを介して連携させた。具体的には、タカコムの通話録音システムに集められたレガシー電話の通話録音データを、日立情報通信エンジニアリングの通話録音システムから一元的に管理できるようになった。RecwareIIIの管理画面から、IP電話とレガシー電話の両方の通話録音データに対して、検索や暗号化などができる。

 価格(税別)は、以下の通り。IP電話の通話録音システムであるRecwareIIIは1システム当たり2500万円から。レガシー電話の通話録音システムであるVR-800CESは、1台当たり130万円(ハードウエア含まず)。今回販売を開始したシステム連携オプションは、接続するVR-800CES当たり220万円から。