米Mozillaは現地時間2016年2月4日、モバイルOS「Firefox OS」のスマートフォン向け開発を5月に終了すると発表した。今後のFirefox OSはIoT(Internet of Things)分野への展開に焦点を当て、リソースを注ぐ。

 Firefox OSに関しては昨年12月、コネクテッドデバイス部門担当上級バイスプレジデントのAri Jaaksi氏が、スマートフォン向けの開発と提携キャリアを通じた販売を中止する意向を明らかにしていた。

 今回、MozillaはあらためてFirefox OSに関する詳細な計画を発表。「バージョン2.6」のリリースをもってスマートフォン向けの開発を終了する。このため、スマートフォン向けFirefox OS開発に取り組むスタッフは5月でいなくなる。

 またアプリケーションストア「Firefox Marketplace」では、2016年3月29日をもってAndroid、デスクトップ、タブレット向けアプリケーションの登録受付を終了し、Firefox OSに対応していないアプリケーションを削除する。Firefox OS対応アプリケーションの登録受付は2017年まで継続する。

 Firefox OS開発はIoTに焦点を移し、すでにコネクテッドデバイス部門では新たな製品開発テストを進めている。スマートTVを含む3製品が第1段階を通過しており、さらに10以上のプロジェクトも準備中という。2016年前半に正式な開発プロセスを公開したいとしている。

 Firefox OSの最新ビルドをユーザーのデバイスでテストするプログラム「foxfooding」も、スマートフォンよりも新たなIoT向け開発に焦点を当てることになる。

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