図●固定電話の番号にかかってきた電話をスマートフォンで受けられるようにするサービスの概要
図●固定電話の番号にかかってきた電話をスマートフォンで受けられるようにするサービスの概要
(出所:日本通信)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本通信は2016年2月5日、オフィスに人が常時いるわけではない中小事業所に向けて、固定電話の番号にかかってきた電話をスマートフォンで受けられるようにするサービスを開始すると発表した()。スマートフォンから固定電話番号で発信することもできる。価格はオープンで、パートナー企業を通じて提供する。スマートフォンとして「VAIO Phone」を利用する。

 外出先のスマートフォンをオフィスの固定電話の受話器として使えるようにするサービスである。スマートフォンを使って、固定電話の電話番号のまま、固定電話の電話料金で発着信できる。1台の電話(電話番号)と1台のスマートフォンをひも付けて運用する形になる。利用環境として、インターネット回線と電話機を接続する専用のアダプター機器「SkyGateway」をオフィスに設置する必要がある。

 従来、固定電話をスマートフォンで受けられるようにするサービスは、そのほとんどが電話を転送するタイプだったという。この場合、電話番号が変わる、転送料金が余計にかかる、初期設定が難しい、といった課題があったという。スマートフォンから発信する際にも、相手の電話番号の前に特定の番号を入力する必要があった。今回のサービスは、こうした課題を解消する。

 サービスの背景には、外出先でも固定電話をスマートフォンで発着信したいという需要がある。固定電話番号には信頼感があるが、少人数オフィスの場合、スタッフが出払ってしまい電話に出られないケースが多々発生していた。