ネットギアジャパンは2016年2月5日、ラックマウント型のSAN/NAS統合ストレージ「ReadyNAS」のラインアップを強化し、中規模事業所向けのミッドレンジクラスに、CPU性能を高めた後継機「ReadyNAS 3138シリーズ」(写真)を投入した。さらに、エントリークラスの「ReadyNAS 2120シリーズ」の価格を改定し、最大で17%近く値下げした。
ReadyNASは、中小企業向けのSAN/NAS統合ストレージ。iSCSI(IP-SAN)ストレージまたはNAS(CIFS/NFS、AFP、FTP/HTTP)ストレージとして利用できる。ディスクアレイ構成は、RAID 0/1/5/6/10のほか、独自仕様のX-RAID2を利用できる。X-RAID2使用時は、故障したディスクの交換や大容量ディスクへのアップグレードが可能になる。このほか、スナップショット機能やウイルス対策機能を備える。
ラックマウント型は3シリーズで構成する。(1)最大500人を想定したハイエンド機の「ReadyNAS 4220シリーズ」は高さ2Uで、ドライブ×12基。ネットワークポートは1000BASE-T×4と10Gビットイーサネット×2。(2)最大150人を想定したミッドレンジ機のReadyNAS 3138シリーズは高さ1Uで、ドライブ×4基。ネットワークポートは1000BASE-T×4。(3)最大25人を想定したエントリー機のReadyNAS 2120シリーズは高さ1Uで、ドライブ×4基。ネットワークポートは1000BASE-T×2。
今回、ミッドレンジの従来機「ReadyNAS 3130シリーズ」を、後継シリーズのReadyNAS 3138シリーズに刷新した。主な違いは、CPUのコア数を2コアから4コアに変更したこと(2.4GHz動作の4コアAtom C2558)。これによりストレージI/O性能が向上したとしている。さらに、ミッドレンジとしては初めて、ハイエンドのReadyNAS 4220シリーズ同様に米VMwareの認証を受けたとしている。
シリーズ名 | 製品名 | HDD台数 | 価格 | 旧価格 |
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ReadyNAS 4220 | RN422X124 | 4TB×12 6TB HDDも使用可 | 280万円 | - |
ReadyNAS 3138 | RN31844E | 4TB×4 | 60万円 | - |
RN31843E | 3TB×4 | 50万円 | - | |
RN31842E | 2TB×4 | 40万円 | - | |
ReadyNAS 2120 | RN21244E | 4TB×4 | 58万円 | 50万円 |
RN21243E | 3TB×4 | 48万円 | 40万円 | |
RN21242E | 2TB×4 | 38万円 | 35万円 |