写真●東芝が2015年8月に発表したリストバンド型生体センサー。写真右のSilmee W21は東芝ヘルスケア社の廃止を受けて発売中止する
写真●東芝が2015年8月に発表したリストバンド型生体センサー。写真右のSilmee W21は東芝ヘルスケア社の廃止を受けて発売中止する
(出所:東芝)
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 東芝は2016年2月4日、リストバンド型の生体センサー「Silmee W21」の発売を中止すると発表した。医療診断システムや、ウエアラブル型の生体センサーを提供してきた、東芝ヘルスケア社を廃止すると決定したためだ。

 2016年3月末に東芝ヘルスケア社を廃止する。同社の売上高は2015年3月期通期で139億円。重粒子線がん治療装置やゲノム解析受託サービスなどの事業については、東芝グループ内の他部門に引き継ぐ。リストバンド型生体センサーなどの事業の今後の方向性については、現在検討中だとしている。

 リストバンド型生体センサーSilmee W21は、2015年8月17日に東芝が発表した製品。発表当時は2015年11月の出荷を予定していたが、部品の調達遅れを理由に延期してきた。別モデルのSilmee W20については、2016年1月に出荷開始しており、「提供を継続する」(東芝)という(写真)。