図●Microsoftに買収されたことを明らかにしたSwiftKeyのブログ
図●Microsoftに買収されたことを明らかにしたSwiftKeyのブログ
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 米Microsoftとキーボードアプリケーション開発の英SwiftKeyは現地時間2016年2月3日、MicrosoftがSwiftKeyを買収することで最終合意に達したと発表した。買収額などの詳細については明らかにしていない。

 2008年に創業したSwiftKeyは、スマートフォンでのテキスト入力を効率化する人工知能(AI)ベースのキーボードアプリケーションを手がけている。AIによりユーザーの入力習慣を自動学習し、入力文字を予測および自動修正する。2010年にAndroid向けアプリケーションをリリースし、2014年にiOS版を公開している。

 SwiftKeyの技術は3億台以上のAndroidおよびiOS端末で利用されており、「ユーザーは、100言語にわたって、合計で推定10兆回のキーストロークと10万年分の入力時間を節約できている」と、SwiftKeyは述べている。

 Microsoft技術および研究部門担当執行バイスプレジデントのHarry Shum氏は同買収について、「すべてのプラットフォームにソフトウエアとサービスを提供するというMicrosoftの取り組みを示す1つの好例」だとしている。

 買収後も引き続きAndroidおよびiOS向けSwiftKeyアプリケーションの開発を行う一方、Microsoftの製品およびサービスポートフォリオとSwiftKeyの中核技術をどのような形で統合するか探っていく。数カ月以内に、SwiftKey技術とWindowsスマートフォン向けキーボード「Word Flow」の統合について、詳細を発表するとしている。

 MicrosoftによるSwiftKey買収については、英Financial Timesがこの前日に報じており、「Microsoftは約2億5000万ドルを支払う」と伝えている。同買収の狙いはSwiftKeyのAIを獲得することにあると、米Wall Street Journalは指摘している。

[発表資料(Microsoftの公式ブログ)]
[発表資料(SwiftKeyの公式ブログ)]