米Gartnerが現地時間2016年2月2日に公表したウエアラブル電子機器市場に関するリポートによると、2016年における世界販売台数は2億7459万台となり、2015年の2億3201万台から18.4%増加する見通し。また2016年におけるウエアラブル電子機器の売上金額合計は287億ドルとなり、そのうち115億ドルを「Apple Watch」などに代表されるスマートウオッチが占めるという。

 Gartnerがまとめた2015年における各機器の販売台数内訳は、Bluetoothヘッドセットが1億1632万台、スマートウオッチが3032万台、リストバンド機器が3015万台、スポーツウオッチが2102万台、その他のフィットネス計測機器が2107万台などとなっている。

 このうちスマートウオッチとリストバンド機器は今のところ拮抗しているが、2016年はスマートウオッチが前年比66%増の5040万台、リストバンド機器が同16%増の3497万台となり、その差は開くとGartnerは予測している。同社はその理由として多機能デバイスであるスマートウオッチの訴求力の高さを上げている。また米Appleがウエアラブル機器を新たなライフスタイルアイテムとして広めたことの影響も大きいという。

 Gartnerによると、スマートウオッチの販売台数は2017年に6671万台となる見通し。またスマートウオッチは、すべてのウエアラブル電子機器の中で最大の収益をもたらす可能性があり、その売上金額は2019年に175億ドルに達すると同社は見ている。

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