米Googleの持ち株会社である米Alphabetは現地時間2016年2月1日、2015年第4四半期(2015年10~12月)の決算を発表した。連結売上高は213億2900万ドルで前年同期と比べ18%増加した。為替の影響を除いた場合は同24%増収となる。モバイル検索や「YouTube」、プログラマティック広告が成長をけん引した。

 米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は49億2300万ドルで前年同期比5%増加。希薄化後1株当たり利益は同4%増の7.06ドル。営業利益は同22%増の53億8000万ドルだった。

 株式報酬などの特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は60億4300万ドル、希薄化後1株当たり利益は8.67ドル、営業利益は68億1600万ドルとなる。

 アナリストの予測平均は、売上高が207億7000万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が8.09ドルだった(米CNETの報道)。

 当期よりGoogleとその他の非中核事業(Other Bets)の業績を分けて報告する。Googleの売上高は211億7800万ドルで前年同期比18%増加した。広告収入は190億7800万ドルで同17%増加、その他の収入は同24%増の21億ドルだった。広告収入の内訳は、Googleサイトが同20%増の149億3600万ドル、パートナーサイトが同7%増の41億4200万ドルだった。

 広告ペイドクリック総数は前年同期から31%増加した。Googleサイトは同40%伸びたが、パートナーサイトは同2%増にとどまった。クリック単価は前年同期と比べ13%低下した。Googleサイトは同16%減少し、パートナーサイトは同8%減少した。

 提携パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は40億5500万ドルで、広告収入に占める割合は21%だった。

 次世代製品研究部門や医療関連事業などを含むOther Betsの合計売上高は1億5100万ドルで前年同期比42%増加した。営業損失は12億4200万ドルとなり、約2倍に膨らんだ。

 2015年通年の決算は、Googleの売上高が745億4100万ドルで前年比14%増加、営業利益は同23%増の234億2500万ドル。Other Betsは売上高が同37%増の4億4800万ドル、営業損失は35億6700万ドルに拡大した。

 12月末時点の従業員数は6万1814人で、1年前の5万3600人から15%増加した。

 市場予想を上回る決算発表を受け、Alphabetの株価は時間外取引で約6%上昇した。時価総額は約5550億ドルとなり、米Appleの約5340億ドルを上回った(英Reutersの報道)。

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