伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2016年2月1日、文書管理サーバーの「SharePoint Server」を基盤としたクラウド型のポータルサービス「cloudage portal」を強化し、新たに「cloudage portal2」としてサービスを開始した。新版では、SAML連携によって各種SaaSアプリケーションにSSO(シングルサインオン)できるようにした。価格(税別)は、1ユーザー当たり月額980円(最小100ユーザー)から。販売目標は関連ビジネスを含めて3年間で5億円。

 SharePoint Serverをベースにした情報ポータル機能をクラウド型で提供するサービスである。Webのポータル画面を介して、社内ファイルサーバーや各種業務システムなどにアクセスし、動画やファイルなど社員ごとに適切な情報を取得して表示できる。メールやSNS、Office365などと連携することで、社内外のコミュニケーションを活性化できる。

 今回の新版では、SharePoint Serverのバージョンを従来の2010から最新の2013に引き上げたほか、SAML連携が可能な任意の外部Webアプリケーションにポータルを介してSSOログインし、これらのデータを取り込めるようにした。SAML連携でSSOできる主なSaaS型業務アプリケーションとしてCTCは、営業支援ツールの「Sansan」、企業向け動画配信サービスの「Qumu」、ファイル共有サービスの「Box」、などを挙げている。

 CTCでは、情報共有のモデル策定からレイアウト設定、コンテンツ編集、利用率向上のための支援など、ポータルサイトの構築・運用に関するSIサービスをあわせて提供している。ユーザー企業は、自社でポータルを構築して運用する場合と比較して最大で約50%のコストを削減できるとしている。