総務省は、2016年3月9日に、地域課題の解決に向けたICT利活用の優良事例の横展開などの議論を行うシンポジウムを開催する。併せて地方創生に資する「地域情報化大賞2015」の表彰式を行う。

  地域が抱える様々な課題(人口減少、少子高齢化、医師不足、災害対応、地域経済の衰退等)の解決に向けた地域情報化事を2015年10月9日から11月13日まで募集した。全国から85件(地域活性化部門(公共部門)が58件、地域サービス創生部門(民間部門が27件)の応募があった。審査の結果、以下の事例(概要ははこちら(PDFファイル))を表彰することにした。

<大賞/総務大臣賞>
・IT漁業による地方創生
(公立はこだて未来大学 マリンIT・ラボ、はこだて未来大学の発表資料

<アドバイザー賞>
・小規模校集合体バーチャルクラス(クラウド遠隔授業システム)
(一般財団法人島前ふるさと魅力化財団 隠岐國学習センター、ホームページ

部門賞
<地域活性化部門>
・福岡市無料公衆無線LANサービス「Fukuoka City Wi-Fi」
(福岡県福岡市、関連ページ
<地域サービス創生部門>
・地域をつないで一つのバリューチェーン「リコピン人参プロジェクト」
(NKアグリ、ホームページ
<特別賞>
えひめ結婚支援センター「愛結び」におけるビッグデータの活用
(一般社団法人愛媛県法人会連合会、ホームページ
・マンガを切り口とした訪日観光の普及啓発と地域への誘客導線の構築
(JTBグローバルマーケティング&トラベル、ホームページ
・「日南市式テレワーク」の推進による新たな働く場の創出
(宮崎県日南市、ホームページ

<奨励賞>
・ICTで地域包括ケアの更なる進化をめざす天かけるネットの取組
(天かける医療介護連携事業運営協議会、ホームページ
・ICTを活用した見える化による地域活性化とバスサービスの維持確保
(イーグルバス、ホームページ
・社会資源プラットフォーム ミルモシリーズ
(ウェルモ、ホームページ
・ICT教育のまちOTSUCHI
(一般社団法人KAI OTSUCHI、ホームページ
・見えて安心 使って楽々 除雪管理システム
(新潟県妙高市、ホームページ

 シンポジウムは、「地域ICTサミット2015~地方創生におけるIoTの可能性~」と題して実施する。総務大臣による挨拶や表彰式のほか、慶應義塾大学環境情報学部長・教授の村井純氏による基調講演「IoTと地方創生」(仮題)や、パネルディスカッションを予定する。

[発表資料へ]