NECは2016年1月27日、サイバー攻撃の脅威に対応するための専門拠点「サイバーセキュリティ・ファクトリー」を、日本に次いでシンガポールに開設したと発表した。日本国内だけでなく、シンガポールを中心としたアジアの顧客に向けてサービスを提供できるようになった。拠点間で脅威情報を共有することにより、日本で提供している既存のサイバーセキュリティ・ファクトリーも強化されるという。

写真●シンガポールに開設したサイバーセキュリティ・ファクトリーの外観
写真●シンガポールに開設したサイバーセキュリティ・ファクトリーの外観
(提供:NEC)
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 サイバーセキュリティ・ファクトリーでは、ユーザーに大きく三つのセキュリティ機能を提供する。(1)ユーザー企業のネットワークを24時間体制で監視するセキュリティオペレーションセンター(SOC)機能、(2)インシデント発生時にマルウエアや情報漏えいの詳細を解析するサイバーインテリジェンス機能、(3)演習によってセキュリティ要員を養成する人材育成機能、である。

 シンガポールではまず、基本機能として(1)のセキュリティ監視機能と、(3)のセキュリティ人材育成機能を提供する。今後、施設の規模拡大に合わせて、(2)のサイバーインテリジェンス機能も提供する予定である。