丸紅は2016年1月27日、ニフティから「ニフティクラウド」のOEM提供を受けたパブリッククラウドサービス「Marubeni Cloud Cloudest powered by ニフティクラウド」(以下、Cloudest)を2016年2月1日に提供開始すると発表した。ニフティクラウドと同様のサービスであると同時に、丸紅グループの他のクラウドサービスと接続したり、各種SIサービスと組み合わせたりできる点が特徴。

 Cloudestは、丸紅が運営する、ニフティクラウド互換のクラウドサービスである。ニフティクラウドのクラウド運用基盤ソフトを丸紅のインフラ基盤の上で動作させ、パブリッククラウドサービスとして提供する。メニュー構成と価格はニフティクラウドとほとんど同じで、ハードウエア機能に依存した一部のメニューを省略している。可用性もニフティクラウドと同等で、月間のサーバー稼働率99.99%以上を保証する。

 丸紅グループの事業会社が販売する。データセンター事業者のイーツを中心に、プライベートクラウド構築などを手掛けるがけるSIベンダーの丸紅ITソリューションズや、クラウド間接続などに強みを持つネットワーク系SIベンダーの丸紅OKIネットソリューションズなどがCloudestを扱う。これら丸紅グループが既に持っているクラウド関連サービスと組み合わせてCloudestを販売していく。丸紅グループのソフト製品をCloudest上でSaaS型で提供するといった展開も視野に入れる。

 ニフティによれば、OEM提供先として丸紅は7社めに当たる。丸紅以外のOEM提供先は、クララオンライン、ケイ・オプティコム、ソネット、ネットワールド、ビットアイル・エクイニクス、富士通マーケティング。