ニールセンは2016年1月26日、テレビ局系VODのスマホからの利用者数は500万人超だったことなど、2015年11月時点における国内VOD利用状況の分析結果を発表した。同社のスマートフォン視聴率情報である「Nielsen Mobile NetView」と、PC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」の2015年11月データを基に分析した結果である。

 2015年11月の各VODサービスの利用者数を見ると、テレビ局系のVODはPCから139万人、スマートフォンから532万人、また在京民放5社が参加してサービスを開始したVODである「TVer」はPCから57万人、スマートフォンから251万人に利用されていた。一方で、定額制のVOD(SVOD)はPCから269万人、スマートフォンから781万人に利用されていた。SVODの数字は、利用者数上位5サービスとして「Amazonプライム・ビデオ」「dTV」「Hulu」「Netflix」「U-NEXT」の数を合計したものである。

 両サービス共に、スマートフォンからの利用者数がPCを大きく上回る結果となった。

 スマートフォンから各VODの利用者数を昨年と比較すると、テレビ局系VODは全体の利用者数が約10倍に増加した。一方のSVODの利用者数に大きな変化は見られなかった。月間利用時間が5分以上の利用者数の推移をみると、テレビ局系VODは117万人増加、SVODも67万人増加した。平均利用時間でみても、テレビ局系は2014年11月時点で2分だったが2015年11月は12分に、SVODでは5分が31分に増加した。

 スマートフォンからのSVODの利用者数上位3アプリ(「Amazonビデオ」「dTV」「Hulu」)の重複利用の状況をみると、総利用者数201万人のうち、二つ以上のアプリを利用している人は5%で、残りの95%は一つのアプリだけを利用していた。

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