写真1●無料Wi-Fiを最初に導入する都営浅草線の車両
写真1●無料Wi-Fiを最初に導入する都営浅草線の車両
(出所:東京都交通局)
写真2●対象車両内に掲出するステッカー(NTTBP)
写真2●対象車両内に掲出するステッカー(NTTBP)
(出所:東京都交通局)
写真3●対象車両内に掲出するステッカー(Wi2)
写真3●対象車両内に掲出するステッカー(Wi2)
(出所:東京都交通局)

 東京都交通局は2016年1月26日、都営地下鉄車内で無料の公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを開始すると発表した。

 まず、2月5日から浅草線の1編成でサービスを開始(写真1)。その後、浅草線(全27編成)、大江戸線(55編成)、三田線(37編成)、新宿線(28編成)の順序で導入を進め、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開幕前の2020年3月までに全車両で導入を終える計画だ。

 訪日外国人の旅行中の利便性向上を図るため、羽田・成田両空港への直通列車が走る浅草線から優先して導入する。日本在住者も利用できる。

 対象編成内には無線LANアクセスポイントを設置。スマートフォン/タブレットなどの機器からNTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)の「都営地下鉄フリーWi-Fi」(SSIDはToei_Subway_Free_Wi-Fi)か、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)の「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」(SSIDはWi2)に接続して利用する。利用可能な車両にはステッカーを掲出する(写真2、3)。

 地下トンネル走行中も利用できる。既に都営地下鉄の多くの駅・地下トンネルはNTTドコモのLTE(Xi)と、UQコミュニケーションズのWiMAX 2+の通信エリアになっている。NTTBPのSSIDではLTE経由で、Wi2のSSIDではWiMAX 2+経由でインターネットにつながる。

 車内公衆無線LAN(Wi-Fi)の導入は既に多くの鉄道事業者が推進している(関連記事:こんなところにも! 全国に広がる乗り物Wi-Fi)。空港アクセス路線での導入が多く、東京モノレールや京浜急行電鉄、京成電鉄なども導入を進める。

 東京都交通局は、2014年から都バスの全車両の車内で無料Wi-Fi「Toei Bus Free Wi-Fi」を提供している(関連記事:実録版、東京都バス無料Wi-Fiを早速使ってみた)。