米TwitterのJack Dorsey最高経営責任者(CEO)は、幹部4人が退職することを、自身のTwitterアカウントからの投稿で現地時間2016年1月24日に明らかにした。

 退任するのは、エンジニアリング部門担当上級バイスプレジデントのAlex Roetter氏、人事部門担当バイスプレジデントのBrian “Skip” Schipper、グローバルメディア部門担当バイスプレジデントのKatie Jacobs Stanton氏、プロダクト部門担当上級バイスプレジデントのKevin Weil氏。

 Dorsey氏は「今週中に従業員に話すつもりだったが、今、正確に説明しておきたいので」とのコメントとともに、4人の退職を報告する長い文章のスクリーンショットを投稿した。同氏は、4人がTwitterを去ることを「選んだ」とし、4人の功績に対するねぎらいの言葉を述べた。

 これより先に米IT系メディアサイト「Re/code」が、まずStanton氏とWeil氏、続いてRoetter氏の退任を報じていた。Stanton氏は自ら辞める道を選択したと見られるが、Weil氏とRoetter氏については「自発的」とも「解雇」とも噂されているという。関係者の情報によれば、Twitterは幹部の退任を1月25日に正式発表する予定だった。そのほか、新しい最高マーケティング責任者(CMO)とPR部門担当責任者、さらに取締役会の新メンバーなどが発表される見込み。

 退任する4人の職務はAdam Bain最高執行責任者(COO)とAdam Messinger最高技術責任者(CTO)が暫定的に対応する。

 また、1月24日夜には、Twitterの6秒動画投稿サービス「Vine」の責任者であるJason Toff氏が自身のTwitterアカウントからのツイートで、米Googleの仮想現実(VR)部門に移籍することを明らかにした。GoogleはVRコンピューティングに特化した部門を立ち上げたと、今月報じられた(関連記事:Googleが仮想現実部門を新設か、Facebookを追う構え)。

 Twitterの昨年第3四半期(2015年7~9月)の月間アクティブユーザー(MAU)は3億2000万人で前年同期から11%増加したものの、依然、減速傾向が続いている(関連記事:TwitterのQ3決算は58%増収、MAUはアナリスト予測に届かず)。Dorsey氏が昨年秋に正式CEOに就任して以降、同社は成長回復を目指し、約330人の人員削減(関連記事:Twitter、全従業員の約8%を削減する計画を発表)、元Google幹部の会長就任(関連記事:Twitter、元Google幹部を会長に指名)を含む人事刷新などに取り組んでいる。