写真●インフォマティカの久國氏
写真●インフォマティカの久國氏
(撮影:井上 裕康)
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 インフォマティカ・ジャパンの久國淳 セールスコンサルティング部ソリューションアーキテクト エバンジェリストは2016年1月25日、東京・目黒のウエスティンホテル東京で開催した「イノベーターズ会議」(日経BP社 日経ITイノベーターズ主催)で講演した。講演の題目は「ダークデータに光を~データを経営に活かすためのアプローチ~」。

 インフォマティカ・ジャパンはデータ統合ソフトウエアを提供している米インフォマティカの日本法人だ。「データ分析する前に、活用できる状態を構築する事業を展開している」(久國氏、写真)。

 久國氏は講演の冒頭で、「データ分析のためには、“ダークデータ”を見つけ出して活用することが必要だ」と切り出した。ダークデータとは、企業がコストをかけて収集したり、蓄積したりしているのにも関わらず、活用せずアクセスすらしていないデータのこと。マーケティングやITの担当者が存在を認識しておらず、分析用に整理されていなかったり、管理体制が確立されていなかったりするため、そのような状態になってしまっているという。

 このようなデータを活用できる状態に持っていくには、手間をかけて処理することが必要となる。まずは「データを資産として認識し、棚卸ししなければならない」(久國氏)という。その後、データの品質や機密性を評価してから、名寄せやマスキングなどを進める。これらを実施したら、マスターとして統合したり、加工したりする。

 「これらの工程を進めるには、従来型の手作業や人海戦術でデータ処理、統合する方法では限界がある」(久國氏)。ITを使って、データの管理や統合の手法を標準化し、PDCAサイクルを回すことが効果的だという。久國氏は講演の最後に、「テクノロジーを活用してダークデータに光を当て、データ分析を進めてもらいたい」と締めくくった。

■変更履歴
記事冒頭でインフォマティカ・ジャパンの久國淳氏の名前を誤って掲載しておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/02/04 22:00]