リコーは2016年1月22日、日本を訪れた外国人観光客が免税店で買い物をした際に必要となる消費税の免税手続きを効率化するソフト「カンタン免税アプリ」()を発表した。免税販売に必要な書類を素早く作成できるようにすることで、観光客の対応時間を短縮するのが狙い。価格(税別)は8万円で、発売時期はAndroidタブレット向けの「カンタン免税アプリ for Tablet」が2月1日、複合機向けの「カンタン免税アプリ for MFP」が3月1日。

図●RICOHカンタン免税アプリの操作イメージ
図●RICOHカンタン免税アプリの操作イメージ
(出所:リコー)
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 カンタン免税アプリを使うと、免税販売に必要な二つの書類を、簡単に素早く作成できる。書類はそれぞれ、外国人観光客のパスポートに貼り付ける「輸出免税物品購入記録票」と、販売店舗が保管する「購入者誓約書」である。パスポートをOCR(光学文字読み取り)スキャンすることによって、書類へのデータ入力を半自動化する仕組み。

 スキャンデータを利用して自動で入力できる項目は、パスポート種類、旅券番号、苗字、名前、国籍、生年月日、資格情報、購入年月日の8項目。一方、手動での入力が必要な項目は、上陸年月日(カレンダーから入力)、一般品合計額、消耗品合計額の3項目。こうして作成した帳票を、印刷して使う。

 国籍に合わせた言語で帳票を作成・印刷できる。対応言語は14カ国語で以下の通り。英語、中国語(簡・繁)、韓国語、タイ語、ベトナム語、マレー語(マレーシア・シンガポール) 、インドネシア語、フィリピン語、ヒンディー語、フランス語、ドイツ語、ロシア語。

 複合機版の稼働環境は、A4デジタルフルカラー複合機「MP C306」シリーズ。