東北電力は2016年1月20日、同社が設置していたスマートメーターの一部に不具合があったと発表した。2015年12月から設置を進めるスマートメーターの電子回路に設計ミスあり、正しく電力量を測定できなかった。不具合があった設置済みのスマートメーターは約1500件。

 不具合があったスマートメーターは、容量が比較的大きな250アンペアの契約をしている顧客向けに、東北電力が2015年10月から設置を始めたもの。売電設備を持たない顧客で売電用の電力量が測定されたり、顧客が使用した電力量を正確に測定できないケースがあった。

 「スマートメーターの電子回路内にある電波のノイズを検知する機能に、設計時から不具合があったことが原因」(東北電力の広報担当者)という。12月末に実施した検査の際に、東北電力の社員が不具合を発見した。

 東北電力は不具合があったスマートメーターについて順次、交換を進める。正しく計量できなかった顧客に対しては、東北電力が個別に訪問し、使用量や電気料金について協議するという。