図●Appleの音楽アプリケーション「Music Memos」
図●Appleの音楽アプリケーション「Music Memos」
[画像のクリックで拡大表示]

 米Appleは現地時間2016年1月20日、新しい音楽アプリケーション「Music Memos」を発表した。思い浮かんだメロディーやフレーズをその場で「iPhone」や「iPad」に記録し、それらを素材として作曲に生かすことができる。

 Music Memosは、ミュージシャンや作曲家などのiPhoneユーザーが、ふと思いついた曲のアイデアなどを書き留めるのにボイスレコーダー機能「Voice Memos」を利用していることに着想を得て開発したもので、より音楽作りに適した機能を用意した。

 Music Memosでは、iPhoneの内蔵マイクを通じて様々な楽器の音を手軽に記録できる。録音は高音質の非圧縮フォーマットで保存され、名前、タグ、レートを付けられる。記録したメロディーをもとにリズムやコードを分析し、小節と予測されるコード名を表示するほか、曲の雰囲気に合ったリズムのドラムやベースを瞬時に追加する。

 クラウドサービス「iCloud」を使用していれば、所有するすべてのApple製デバイスから自動的にアクセスできるようになるので、音楽制作アプリケーション「GarageBand」や「Logic Pro X」で開いてさらに手の込んだ曲作りを進められる。曲のアイデアを電子メールで送ったり、定額制音楽配信サービス「Apple Music」でファンと交流する場である「Connect」に直接投稿したりできる。

 Music Memosは「iOS 9.1」以降で利用可能。「App Store」から無償で入手できる。