総務省統計局は2016年1月19日、無料のオンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講すると発表した。4月19日の開講に先立って告知を始めた。

 ビジネスの現場で、公的統計やビッグデータを活用した課題解決能力の高い人材を育成することを目的とする。2015年に開講した「社会人のためのデータサイエンス入門」に続くデータサイエンス・オンライン講座の第2弾として、演習を含むより実践的な内容を提供する。

 学習時間の目安は週3時間程度×5週間。第1週「データサイエンスとは」、第2週「分析の概念と事例」、第3週「分析の具体的手法」、第4週「ビジネスにおける予測と分析結果の報告」、第5週「ビジネスでデータサイエンスを実現するために」というカリキュラムを組んだ。

 講座はドコモgaccoが提供するMOOC(大規模オープンオンライン講座)プラットフォーム上で提供される(関連記事:NTTドコモが教育系新会社「ドコモgacco」、NTTナレッジ・スクウェアを子会社化)。インターネットに接続できるPC・スマートフォン・タブレットがあれば受講できる。演習課題を解くためにMicrosoft Excelが必要になる。

 講師は、総務省統計局の専門官に加えて、日本航空(JAL)のWebサイトのアクセスログ解析と販促企画部門の中核を担う渋谷直正氏(関連記事:データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー、2代目受賞者はJALの渋谷直正氏)や東京大学大学院特任准教授の松尾豊氏(関連記事:日本を救う「子どもの人工知能」とは、東大の松尾氏が講演)ら、産学界の有識者が務める。

総務省の発表資料
「社会人のためのデータサイエンス演習」