業務用ラベルプリンター大手のサトーホールディングスは2016年1月19日、スーパーなどの小売店舗向けのIoTソリューションを開発したと発表した。店舗内の商品にRFIDタグ(無線ICタグ)を搭載し、在庫情報を常時収集する仕組みを構築できる。従来の、バーコードリーダーなどを使った在庫管理の作業をを無くせる。まず2016年4~6月に、欧米市場向けに提供開始する。

 同ソリューションは、サトーホールディンスの米国子会社であるサトー・グローバル・ソリューションズが開発した。開発には、米インテルが提供する小売業向けのIoTプラットフォーム「インテルリテールセンサープラットフォーム」を利用している。同プラットフォームは、RFIDタグ、RFIDタグ用のリーダー、ゲートウエイなどで構成される。

 「将来は、買い物客の店舗内の動線と、在庫情報を組み合わせたサービスを構築できる機能も実装したい」(サトーホールディングス)。店舗内に設置したカメラで収集した、買い物客の動線データを役立てる。例えば、来店した買い物客が、店舗内の在庫情報をスマートフォン用のアプリケーションで把握できるサービスだ。自分が欲しい商品はどの陳列棚にあるか、などを見つけやすくなる。