インターネットイニシアティブ(IIJ)とIIJグローバルソリューションズは2016年1月18日、IIJグローバルソリューションズの中国現地法人が中国で提供しているクラウドサービス「IIJ GIO CHINAサービス」の新メニューとして、米ヴイエムウェアのサーバー仮想化基盤(VMware ESXi)をそのまま提供する「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」の提供を同日付で開始したと発表した。日本国内では2012年8月から提供しているメニューであり、中国でも同等のメニューを用意した形である。

 VWシリーズは、サーバー仮想化ソフトの「VMware vSphere 5.5 Enterprise Plus」を自由に操作できる環境一式を提供するクラウドサービスである。OSやアプリケーションを自由に設計・構築できるので、基幹業務を動作させるプラットフォームとして適している。サーバー仮想化ソフトを動作させるPCサーバーは、CPUが12コアでメモリーが128Gバイト(拡張可能)。ストレージはFC(Fibre Channel)接続で、容量は500G/1T/1.5T/2Tバイト。

 IIJ GIO CHINAサービスでは、VWシリーズの提供開始にともない、現在提供中の「ベースサーバVシリーズ」(仮想タイプ)と「ベースサーバXシリーズ」(専有タイプ)については、2016年中にサービスの提供を終了する予定という。

 IIJ GIO CHINAサービスは、IIJグローバルソリューションズの中国現地法人である「IIJ Global Solutions China」が中国現地で提供している。同社は、今回のVWシリーズの提供にあわせ、中国のデータセンター事業者である「Shanghai Data Solution」(SDS)と提携。SDSは中国への企業誘致を目的として上海市が1999年に設立したデータセンター事業者であり、外資系や金融系などの大手企業を中心に600社を超える顧客基盤を持つという。