OKIグループの特例子会社(障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社)であるOKIワークウェルは2016年1月18日、離島や僻地の遠隔授業に適した遠隔授業システム「遠隔授業ソリューション」()の提供を開始した。特徴は、タブレット/パソコンとモバイルルーターだけで遠隔授業を実施できることである。電波状況が悪くても使えるように、必要とするネットワーク帯域も低く抑えているという。価格は個別見積もり。

図●遠隔授業ソリューションの概要
図●遠隔授業ソリューションの概要
(出所:OKIワークウェル)
[画像のクリックで拡大表示]

 タブレット端末やパソコンを使った遠隔授業システムを構築するSIサービスである。互いに離れた場所にいる講師と受講者が、ネットワークを介した音声通話/映像配信/ホワイトボード共有によって、授業を共有する。音声通話ソフト(Windowsで動作)はOKIワークウェルが自社開発した。映像配信はネットワークカメラ映像をWebブラウザーなどで閲覧、ホワイトボード共有はMetaMoJiが開発したホワイトボードソフト(タブレットやWindowsで動作)を利用する。

 同システムは、香川県立高松養護学校(所在地:香川県高松市)の依頼を受けて開発/導入したシステムを、SI(システム構築)パッケージとして広く外販するものである。高松養護学校では、肢体不自由のある小学部児童を対象に、同システムを使って遠隔授業を実施している。遠隔授業の第一弾は2015年12月3日で、同校小豆分室の教員が小豆島にあるヤマロク醤油の蔵から中継した。ネットワーク経由で蔵の様子を中継し、本校の児童は学校にいながら醤油蔵の歴史や醤油作りの過程について学んだ。