中国Xiaomi(小米科技)の2015年におけるスマートフォンの販売台数は7000万台を超えたものの、掲げていた目標には届かなかった。米Wall Street Journal米CNET米Forbesなどが現地時間2016年1月15日までに伝えた。

 Xiaomiは当初、2015年のスマートフォン年間販売台数目標を1億台としていたが、同年半ばに8000万台~1億台と控えめな目標に修正した。しかし年後半になると、この目標の達成も厳しい状況となったと伝えられた。Wall Street Journalなどの報道によると、背景には中国スマートフォン市場の成長減速と同国市場の競争激化がある(関連記事:Xiaomiの15年上期スマホ販売、前期を下回る、年間目標達成できない恐れ)。

 Forbesが引用した英Canalysのリポートによると、中国Huawei Technologies(華為技術)の2015年第3四半期における同国のスマートフォン出荷台数は前年同期比で81%増加し、Huaweiは中国のスマートフォン市場で初の首位となった。一方Xiaomiの出荷台数は前年割れとなり、同社は同国の出荷台数ランキングで2位に後退した。

 また米IDCによると、2015年第3四半期における世界スマートフォン出荷台数は、韓国Samsung Electronicsが8450万台で首位。このあと、米Appleの4800万台、Huaweiの2650万台、中国Lenovo Group(聯想集団)の1880万台、Xiaomiの1830万台と続いた。

 このうち、Huaweiは前年同期比60.9%増となり、その伸び率は上位5社の中で最も高かった。これに対しXiaomiは同5.6%増で、市場全体の伸び率6.8%を下回った(関連記事:[データは語る]2015年Q3の世界スマホ市場、出荷台数が過去2番目に多い3.55億台に)。

 なおHuaweiは先ごろ、2015年の1年間における同社のスマートフォン出荷台数は1億800万台となり、前年から44%増えたと発表している(関連記事:中国Huawei、スマホ事業が寄与し、消費者向け部門の売上高が70%増加)。