米Microsoftは現地時間2016年1月16日、米Intelの第6世代Coreプロセッサ(開発コード名「Skylake」)を搭載したデバイスで使用される「Windows 7」および「同8.1」のサポートを2017年7月17日で終了すると発表した。

 同社はSkylakeシステムのユーザーに対し、今後18カ月のあいだに最新プラットフォーム「Windows 10」にアップグレードするよう勧めている。

 Microsoftによれば、Windows 7搭載パソコンと比べ、SkylakeとWindows 10を組み合わせたデバイスは、グラフィックス性能が30倍高く、バッテリー寿命は3倍長い。また、CPUの仮想化対応技術によって優れたセキュリティ「Credential Guard」を提供できると、SkylakeシステムでWindows 10を使うメリットを主張している。

 サポート終了後、Skylakeシステム上のWindows 7および8.1は最も重要性が高いセキュリティの問題のみ対応し、他のシステム上のWindows 7および8.1の信頼性や互換性に影響がない場合にアップデートをリリースするとしている。

 つまり、Windows 7および8.1を使い続けたければ、旧世代プロセッサを搭載したデバイスで使用する必要があり、その場合Windows 7の延長サポートは2020年1月14日まで、Windows 8.1の延長サポートは2023年1月10日まで提供される。

 Microsoftは、Windows 7が10年近く前に設計されたOSであり、最新プロセッサを用いたデバイスの中にはWindows 7が正常に動作しないものがある可能性もあると説明。そこで、Windows 7および8.1の動作をサポートするSkylake搭載デバイスのリストを今週公開する。リストは、OEMパートナーと協力しつつ随時更新する。

 またMicrosoftによると、今後登場する新世代プロセッサは、リリース時の最新Windowsのみサポートすることになるという。例えばIntelの次世代プロセッサ「Kaby Lake」や、米Qualcommの「8996」、米AMDの「Bristol Ridge」はWindows 10のみサポートする。

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