NECは2016年1月15日、サーバー仮想化環境を構築/導入したい企業に向けて、検証済みのハードウエアとミドルウエアをセットで提供するシステム製品「仮想化簡易導入ソリューション」()を発表、同時に販売開始した。仮想マシン3台の小規模を想定して性能や容量をサイジングしている。価格(税別)は999万8000円。導入時にオンサイトでソフトウエアのインストールや設定などを実施する環境セッティングサービスが付属する。

図●VMware vSphere 6の特徴の一つであるVVOL機能の概要
図●VMware vSphere 6の特徴の一つであるVVOL機能の概要
(出所:NEC)
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 米ヴイエムウェアのサーバー仮想化ソフト「VMware vSphere 6」を利用して、仮想マシン3台の小規模な仮想環境を構築するサービスである。ハードウエアとして、PCサーバー「Express5800/R120f-1M」と外付けストレージ「iStorage M110」を組み合わせており、システム構成(ハードウエア仕様やソフトウエアライセンス)を決め打ちしている。ストレージの性能監視/流量制御ソフト「WebSAM iStorageManager Suite」も付属する。

 VMware vSphere 6の特徴の一つは、ストレージ側のボリューム単位ではなく仮想マシン単位でストレージI/Oを管理できるようにするAPI「VMware vSphere Virtual Volumes」(VVOL)を備えること。今回の仮想化簡易導入ソリューションも、VVOL対応のストレージ(iStorage M110)と組み合わせることによって、仮想マシン単位でストレージ機能を利用できるようにした。

 ハードウエア仕様は以下の通り。PCサーバーのR120f-1Mは、2ソケットのPCサーバーで、標準で10コアのXeon E5-2660v3(2.60GHz)を1個搭載する。メモリーは標準で48Gバイト。ストレージのiStorage M110は、最大で2.5型SASドライブを24台まで内蔵できるモデルを利用し、標準で1台のドライブ(600Gバイト、1万5000回転/分)を搭載。PCサーバー機との接続はFC(FibreChannel)。

 ソフトウエアライセンスは以下の通り。サーバー仮想化ソフトはVMware vSphere 6 Standard(1CPUライセンス)。VMware環境の運用管理ソフトはVMware vCenter Serverライセンス。仮想マシン上で動作するOSはWindows Server 2012 R2 Datacenter(2CPU、VM無制限)。