図●「MFクラウド経費」のβ版
図●「MFクラウド経費」のβ版
(マネーフォワード発表資料より)
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 マネーフォワードは2016年1月14日、クラウド型の経費精算サービス「MFクラウド経費」(β版)の提供を開始した()。クレジットカードの利用明細を取り込んで経費登録ができる機能などを用意し、経費精算の手間を削減する。専用のスマートフォンアプリを使って、スマートフォンだけで経費精算を済ませることも可能。

 MFクラウド経費は、125種類を超えるクレジットカードや、「モバイルSuica」など15種類の電子マネーに対応。これらの利用明細を自動的に取り込み、経費に該当する項目を選択して経費申請や登録ができる。同社が公開するスマートフォン向けのICカード読み取りアプリを併用すれば、交通系のICカードの利用明細をスマートフォンで読み取り、入力することも可能。こうした機能を通じて、経費データ入力の負荷を軽減する。

 経費申請時に、スマートフォンで撮影した領収書画像を添付する機能も用意した。領収書画像を基に、同社オペレーターに経費データ入力を依頼することも可能だ。

 添付した領収書画像は、MFクラウド経費のサーバー上に保管される。領収書のデータ化については、2016年度の税制改正大綱に、スマートフォンなどのカメラで撮影した領収書があれば原本を保存しなくてもよいとする規制緩和が盛り込まれた。今後これに基づいた法改正がなされる見込みで、MFクラウド経費でこの要件に沿った領収書画像の保存を可能にするという。

 β版提供期間中は、料金は無料。オペレーターによるデータ入力の利用料金(税抜き)は、領収書1枚当たり20円。2016年春を目途に、正式版を公開予定。