サイバーソリューションズは2016年1月12日、同社のメールサーバー関連製品を強化し、1月13日付でマイナンバー監査機能を標準搭載すると発表した。マイナンバーを含んだメールの送信をブロックしたり、メールに含まれるマイナンバーを検知したりできるようになる。

 (1)セキュリティ機能に注力したメールサーバーソフト「MailGates」と、(2)メールサーバー機能をクラウドサービスの形態で提供する「CYBERMAILΣ」の二つについては、誤送信対策などに利用する文字列フィルタリングのルールとしてマイナンバーの有無を利用できるようにした。

 MailGatesとCYBERMAILΣで選べるフィルタリングのルールは、ダイアログボックスから、日付などの既存の選択肢とともに、マイナンバーの選択肢を選ぶ形になる。内部では、単に12桁の数字を検出するだけでなく、数字のチェックデジットを計算してマイナンバーかどうかを調べる。

 (3)既存のメールサーバーと組み合わせて使うメールアーカイブソフト「MailBase」(関連記事:サイバーソリューションズがメール・アーカイバ新版)については、メール監査時に使うルールとして、電話番号やクレジット番号の検出に加えて、マイナンバーを検出するルールを標準で搭載した。

 MailBaseでは、これまでも管理者が正規表現を記述することによって文字列の合致判定ができていた。今回のマイナンバー監査機能の強化では、検出した12桁の数字がマイナンバーかどうかをチェックデジットを計算して調べる機能を追加した。

 三つのソフト/サービスの価格(税別)は、以下の通り。(1)メールサーバーソフトのMailGatesは、最小構成の100アカウントの場合、誤送信対策が21万5000円など。(2)クラウド型メールサーバーのCYBERMAILΣは、初期費用が5万円から、月額費用が1アカウント当たり500円、最小契約数は50アカウント。(3)メールアーカイブソフトのMailBaseは、パッケージ版の場合に最小構成100アカウントで200万円から。