KDDIと米Ossiaは、2016年1月6日から米ラスベガスで開催中の「CES 2016」にブースを出展し、ワイヤレス給電技術「Cota」のデモを披露した(写真1、2)。

写真1●チャージャー(中央)からスマートフォンや単三電池型バッテリーを充電するデモ
写真1●チャージャー(中央)からスマートフォンや単三電池型バッテリーを充電するデモ
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写真2●CES 2016に「Cota」を出展した米Ossia CEOのハテム・ゼイン氏(左)と、KDDI 執行役員 バリュー事業本部新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏(右)
写真2●CES 2016に「Cota」を出展した米Ossia CEOのハテム・ゼイン氏(左)と、KDDI 執行役員 バリュー事業本部新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏(右)
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 Cotaは、Wi-Fiと同じ2.4GHz帯の電波を用いたワイヤレス給電技術で、チャージャーから最大10mの距離にある複数のデバイスに対し、同時に給電できる。給電対象のデバイスを「au ID」などで認証することで限定し、スマートフォンのアプリから給電のオン/オフを制御する機能も備える。安全性の面でもFCCなどの基準を満たしており問題ないという(写真3、4)。

写真3●CES 2016のブースでデモを行うゼイン氏
写真3●CES 2016のブースでデモを行うゼイン氏
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写真4●スマホアプリなどを用いて給電のオン/オフを制御
写真4●スマホアプリなどを用いて給電のオン/オフを制御
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 チャージャーからの出力は1Wと小さいものの、家庭内やオフィス、工場などにおける多数のIoTデバイスに給電できる点が強み。「スマホの充電をこれだけでまかなうのは難しいが、家庭内に常設するIoTデバイスの充電にも向いている」(雨宮氏)とする。また、屋外においても「公衆Wi-Fiスポットに入れていくなどして、至るところで充電できるようになる社会が来るのではないか」(同)と展望する。