音声アシスタント端末「Echo」
音声アシスタント端末「Echo」
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 米Amazon.comが音声アシスタント端末「Echo」の小型版をまもなく発売すると、複数の米メディア(CNETEngadgetなど)が現地時間2016年1月11日に米Wall Street Journalの記事を引用して伝えた。

 それによると、この新端末は「Fox」というコード名で開発されている。Echoの本体サイズは高さ23.5cm、直径8.3cmだが、Foxはそれよりも小さく、手のひらに収まる大きさ。Echoのポータブル版との位置付けという。またEchoは常に電源コードを家庭のコンセントに差し込んで利用するが、Foxは専用のドッキングステーションから充電して使う。Echoのように常に音声命令を待ち受けるのではなく、ユーザーが本体のボタンを押した時に命令を受けると、Wall Street Journalは伝えている。

 同紙によると、多くの専門家や消費者は当初Echoについてどう評価したらよいのか分からなかった。だがそのパーソナルアシスタント機能や、ほかの部屋からの命令も受けられる高性能マイクによって、やがて肯定的な評価を受けるようになった。新端末のFoxはこうしたEchoの成功を基に開発されたと同紙は伝えている。

 Amazon.comは今後数週間以内にFoxを発売する見通し。Echoは米国で179.99ドルで一般販売されているが、Foxの価格はそれよりも安くなると事情に詳しい関係者は話している(関連記事:Amazon、音声アシスタント端末「Echo」を全米の提携小売店で販売へ)。