図●ナイス・リアルタイムソリューション(NICE RTS)の概要
図●ナイス・リアルタイムソリューション(NICE RTS)の概要
(出所:アイティフォー)
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 アイティフォーは2016年1月8日、複数のアプリケーション画面を一つに統合して操作できるようにするラッパーソフトの新製品で、コンタクトセンターにおける応対業務を初心者でも簡単に実行できることを狙った「ナイス・リアルタイムソリューション」(NICE RTS、)を発表した。アプリケーションの複雑な操作をシンプルにできるほか、データ入力作業を効率化できる。開発会社はイスラエルのナイスシステムズ。

 NICE RTSは、複数のアプリケーション画面を単一のダッシュボード画面に統合するソフトである。特定のデータ入力フィールドなど、業務上必要な部分だけをマウスで囲ってデザイナー画面上にドラッグ&ドロップするだけで、これらを統合したダッシュボード画面を作成できる。統合対象のアプリケーションの種類は問わず、WindowsアプリケーションやWebブラウザーなど、ほぼすべてのアプリケーションを統合できるとしている。

 複数のアプリケーションを一つに統合し、さらに必要なデータ入力フィールドだけを画面に表示できるため、コンタクトセンターのデータ入力業務の効率が上がる。さらに、複数のアプリケーションに共通するデータ入力フィールドがある場合は、これらを関連付けられる。これにより、一つのデータ入力フィールドにデータを入力すると、関連した他のデータ入力フィールドに同一の値を自動的に入力できる。

 NICE RTS自体は、クライアントサーバー型で動作する。コンタクトセンターのオペレーターが使うパソコン上にNICE RTSのクライアントソフトをインストールして使う。NICE RTSの価格(税込み)は、50席のコンタクトセンターの場合、ソフトウエア一式で1270万円から。受注目標は、今後1年間で20社。アイティフォーでは、NICE RTSを用いてユーザーの既存のアプリケーションを統合できるかどうかを事前に検証してから導入する。