図●DeltaCubeに追加した「自動クラスタリング機能」の概要
図●DeltaCubeに追加した「自動クラスタリング機能」の概要
(出所:ブレインパッド)
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 ブレインパッドは2016年1月7日、ECサイト事業者などに向けて、顧客データのグループ分けを支援するソフト「DeltaCube」をバージョンアップし、グループ分けの作業を自動化できるようにしたと発表した()。これまでは顧客属性などの分類条件を手動で指定する必要があったが、新版では大量の顧客データを分析して類似ユーザー同士を分類したグループを自動で生成する。

 DeltaCubeは、顧客の属性やWebサイト上での行動などに基づいて顧客データを適切なグループに分類するためのソフトである。大量の顧客データから適切な分類(セグメント)を作成する作業を効率化する。主に、DMP(データマネージメントプラットフォーム)と呼ぶマーケティング用途のデータ基盤で管理している顧客データを分類する。

 新版では、顧客データのセグメントを自動で生成できる「自動クラスタリング機能」を追加した。具体的には、(1)Webページの閲覧傾向から顧客の興味ジャンルを推定してセグメントを作成する「興味軸クラスタリング」と、(2)顧客の閲覧数やサイト訪問間隔からロイヤリティーを推定してセグメントを作成する「PV・訪問間隔軸クラスタリング」の2パターンで自動的にセグメントを作成する。

 同社は、顧客データの管理機能を兼ね備えたレコメンドエンジンソフト「Rtoaster」も販売している。RtoasterとDeltaCubeの自動クラスタリング機能を組み合わせた事例に、通販会社のピーチ・ジョンがあるという。同社のWebサイトで検証したところ、自動クラスタリングで作成したセグメントは、手動で作成したセグメントに比べてコンバージョン率が約3.8倍に向上したという。