米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2016年1月6日(米国時間)、韓国・ソウルに新リージョン(データセンター群)を開設したと発表した。同日から利用可能。アジア太平洋地域では、東京、シンガポール、シドニー、北京(一部顧客のみに提供)に次いで5番目となる。

画面●アジアパシフィックのリージョン一覧に「ソウル」が加わった(AWSのWebサイトより)
画面●アジアパシフィックのリージョン一覧に「ソウル」が加わった(AWSのWebサイトより)
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 ソウルリージョンは、開設時点で二つのアベイラビリティゾーン(データセンターの単位)で構成されている。仮想サーバーの「Amazon EC2」、ストレージの「Amazon S3」、データベースの「Amazon RDS」をはじめとする各種サービスを利用可能(画面)。「Amazon API Gateway」「AWS Lambda」などは現時点で提供されていない。

 AWSによれば、これまで数千もの韓国企業が海外のリージョンを利用してきた。サムスン電子やLG電子など多くの企業が、これを機にAWSの活用をさらに進めるという。日本から近いため、国内企業のBCP(事業継続計画)対策などにおいても一つの選択肢になりそうだ。