画面●Smallworldの画面
画面●Smallworldの画面
(提供:富士通)
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 富士通は2016年1月6日、電気・ガス・水道・通信などのユーティリティー分野向けの資産管理パッケージソフトで、米GE(ゼネラル・エレクトリック)が開発した「Smallworld」(画面)の取り扱いを開始すると発表、同日付けで国内販売を開始した。富士通の自社サービスで活用するほか、システム構築や保守・運用と合わせてSIサービスとして提供する。

 設備の資産管理機能を提供する。地図情報だけを提供する一般的なGIS(地理情報システム)とは異なり、業種ごとに異なる管理機能を備える。例えば、電力事業における送配電設備や、ガス事業における導管設備、通信事業における通信設備などを管理する機能を提供する。あらかじめ各種の設備をオブジェクトとしてモデル化してあり、相互の接続関係なども認識している。

 地図データの読み込みの時間を短縮できるように、Google Mapsやその他の地図データを活用した継ぎ目のないマップデータベースを採用した。これにより、設備資産の数が膨大なシステムにおいても、処理速度が低下することなく利用できるとしている。

 Smallworldが登場した背景には、ユーティリティー事業者が保有するネットワーク型設備が複雑であり、これらの設備を日常的に管理・保全する負担が大きい、という状況がある。設備の設置状況を可視化したり、設置場所での作業効率を高めたりするために、資産管理システムが必要になる。