米Twitterが140字の文字数制限を近いうちに解除する計画だと、米Re/codeが現地時間2016年1月5日に報じた。

 Re/codeによると、Twitterはより長いコメントを投稿できる新バージョンを開発中で、3月末を目処にリリースする計画という。Twitterではこの取り組みを「beyond 140」と呼んでおり、上限字数は昨年変更されたダイレクトメッセージと同様、1万字を検討している。なお詳しいリリース時期は未定で、最終的な上限字数は変わる可能性もある。

 140字制限撤廃の噂は昨年9月から報じられていたが、今回Re/codeはより詳しい情報を複数の関係者から入手した。

 テスト中の新バージョンは、タイムライン上ではこれまで通り最大140文字が表示され、ツイートをクリックするなどのアクションにより、続きが読めるようになる。これにより、タイムラインのルック&フィールは従来のデザインが維持される。ただし、この仕組みが最終版で採用されない可能性もある。

 Twitterで機能変更や新機能追加を実施する場合、デザインは非常に重要だ。ある関係者は、過去に画像やリンク先コンテンツのプレビューをツイート内に表示するようにした際、ユーザーのエンゲージメントが低下したことを指摘している。

 Re/codeの報道と同じ日に、TwitterのJack Dorsey最高経営責任者(CEO)は1000文字を超えるコメントのスクリーンショットを自身のTwitterアカウントから投稿した。コメントには「我々は、TwitterをTwitterたらしめている、高速で生き生きとした会話という性質を強化することに常に取り組んでいる。人々が望むことと一致している限り、我々はより役立つ機能を追加することを躊躇しない」と記載され、さらに「開発者会議で言ったように、開発中の機能をリリースする決断を下した場合は、まず開発者に知らせる」と同氏は述べている。

 Twitterはこのところ、新規ユーザー獲得のために、注目のトピックを表示する「Moments」機能をはじめ、様々な試みを実行している(関連記事:Twitter上の旬の話題がすぐ分かる「Moments」機能、米国で開始)。

 Twitterの月間アクティブユーザー数(MAU)は現在約3億1700万人だが、ユーザー数の伸び悩みが続いており、同社の株価は過去1年で約40%下落している(米Forbesの報道)。