スカイコムは2016年1月5日、オフィス文書をPDF文書に変換するソフト「SkyPDF Server MT 2016」（図）を発表、同日提供を開始した。エンジン本体に加えてSDK（ソフトウエア開発キット）が付属しているので、開発中のソフトウエアやサービスにPDF変換機能を組み込むことができる。
中核を成す変換エンジン「SkyPDF MT Driver」は、オフィス文書（Word/Excel/PowerPointなど）をPDFに変換するソフトである（関連記事：スカイコム、長期署名/時限設定ができるPDF変換サーバーを出荷）。印刷機能を持つアプリケーションからプリンタドライバーとして選択して印刷すれば、印刷イメージをPDFとして出力できる。主な特徴は、マルチスレッド型で高速に動作することや、生成するPDFのファイルサイズが小さくて済むことである。
PDF変換機能を開発中のアプリケーションに組み込むための三つのSDKを提供する。
（1）「SkyPDF MT SDK（Writer Lib）」は、印刷プロパティを制御する機能を提供。ページ設定、圧縮オプション、フォントの埋め込み、セキュリティ、すかし、PDF/A（長期アーカイブ保存用のPDF規格）の使用、などを制御できる。
（2）「SkyPDF MT SDK（File Lib）」は、PDFを編集・加工する機能を提供。生成したPDFファイルに署名を追加するといった各種の編集を行える。
（3）「SkyPDF Writer SDK」は、PDFの生成時に変換対象のオフィス文書を解析し、PDFの「しおり」を自動生成する。しおりには、Wordのしおり/Excelのシート名/PowerPointのスライド名を利用する。
価格（税別）は、動作サーバーが搭載するプロセッサーのコア一つ当たり40万円からで、販売時の最小構成は2コア。動作検証済みのOSは、Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2。
