米Intelは現地時間2016年1月4日、ドイツの小型無人飛行機(ドローン)ベンダーAscending Technologiesを買収することで両社が最終合意したと発表した。
Ascending Technologiesは2007年に設立され、ドイツのバイエルン州クライリングに本社を置いている。ドローンの製造および自動操縦ソフトウエアの開発を手がけており、これまで1000台以上の専門家向けマルチコプター型ドローンを販売しているという。
IntelとAscending Technologiesは以前より提携関係にあり、Intelは「RealSense」テクノロジーの深層認知技術にAscending Technologiesの衝突回避アルゴリズムを採用している。
IntelはAscending Technologies買収により、安全なドローン飛行に関する専門知識と技術を獲得し、急成長するドローン市場におけるRealSenseテクノロジーの普及促進を図る。
Ascending Technologiesは買収完了後、既存顧客のサポートを継続する一方、IntelのPerceptual Computingチームと協力し、飛行中のドローンが周囲をより認識できるようにする技術の開発に取り組む。
両社とも買収額などの詳細な条件については明らかにしていないが、米メディアの報道(Forbes)によると、IntelはAscending Technologiesを「従業員75人の小さい会社」と述べている。Ascending Technologiesの全従業員がIntelに移籍する予定。
Intelは昨年8月、中国のドローンベンダーYuneec Internationalとの提携を発表し、その際「我々は、世界を大きく変え、業界に変革をもたらすドローンをロードマップに加えている」と述べていた(関連記事:Intel、中国ドローンベンダーに6000万ドルを出資へ)。
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