データセクションは2015年12月30日、顧客企業の商品が世間でどのように利用されているのかを把握できるようにするサービス「利用シーン発掘サービス」を提供開始した。Twitterなどインターネット上に公開されている写真画像をディープラーニングを用いて解析し、顧客企業の商品が写り込んでいる写真画像を抽出する。

 特徴は、画像検索の手段として、キーワード文字列ではなく写真画像を利用すること。商品写真などの画像を入力として与えて学習させ、これに類似している写真画像を探す仕組み。これにより、商品が写り込んでいる写真を的確に検索できるようになる。商品写真のほかに、「女性と一緒に写っている」といった条件を言葉で伝えて指定することも可能。この場合、入力画像として女性の画像などをデータセクションが別途用意する。

 抽出された写真画像を分析すれば、「いつ」「どんな時に」「どんな人と」といった、商品の実際の利用シーンを把握できる。例えば、アパレル業界では、SNSに投稿されている自撮りシーンから、ターゲットとなる生活者のコーディネートを分析できるという。また、飲食・飲料業界では、ユニークな食べ方や飲み方の分析、特定の料理や菓子との組み合わせで消費されている飲料などを分析できるという。

 1回限りのスポットサービスとして利用することも可能だが、月に1回調べるといった継続的な使い方を想定している。料金(税別)は、初期費用が100万円からで、月額費用が50万円から。オプションで別途、抽出した画像に付随するテキスト情報を提供するサービスや、分析レポートの作成サービスも利用できる。今後は、同サービスの機能をWeb APIを介して利用できるようにする予定。