ローソンは2015年12月28日、シグマクシスと共同出資でIT子会社を設立すると発表した。新会社は各種のデジタル技術を活用し、ローソンの次世代システムを開発する。競争力を高めるために事業のデジタル化が不可欠と判断。外部委託が中心だったシステムの設計・開発・運用のノウハウと人員を、自社グループに取り込む。

 新会社の名称は「ローソンデジタルイノベーション」。資本金は9900万円で、ローソンが66%、シグマクシスが34%を出資する。社長にはローソンの理事執行役員である白石卓也氏が就任する。2016年1月15日に設立し、2月1日に事業を始める予定。

 新会社が開発する次世代システムでは、「原材料調達、物流、製造、販売のプロセス最適化による高品質でリーズナブルな商品の開発や、CRM(顧客関係管理)のさらなる強化による店頭での最適な品揃え」(同社)を目指す。

 新会社では同システムを支える人材の育成や採用にも取り組む。ローソンのシステム部門から、ITエンジニアを中心に新会社に転籍するもよう。高度なシステムの内製化能力を高め、開発のスピード向上やコスト削減も図る。

■変更履歴
記事公開当初、第二パラグラフで「執行役員」とあったのは「理事執行役員」の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/12/28 15:30]