損害保険ジャパン日本興亜は2015年12月24日、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得した企業に対して、サイバーリスクを包括的に保証する保険(サイバー保険)の保険料を最大で40%割り引くと発表した。2016年1月にも始める。

 これに先立ち同社はISMS認証機関大手の日本品質保証機構とBSIグループジャパンと包括協定を締結。両機関が認証した企業に対して、保険引き受け事務を簡素化するとした。

 損保ジャパン日本興亜は2015年10月1日にサイバー保険を販売開始。特徴は、事故発生後に必要な原因究明や広報対応、信頼回復といった各種作業を専門会社に任せるサービスを付帯することという。

 日本年金機構の年金情報流出事案やマイナンバー制度の開始を背景にセキュリティ意識が高まっている。「サイバー保険や個人情報取扱事業者保険への問い合わせが増え、関連セミナーも参加者が想定の2倍以上になっている」と同社広報は話す。