ジュピターテレコム(J:COM)は2015年12月24日、同日開催の取締役会において、ジュピターショップチャンネル(ショップチャンネル)の株式50%を取得することを決議したと発表した。一方、KDDIは同日に、J:COMの今回の取引に合わせて、ショップチャンネル株式5%を取得すると発表した。

 J:COMは、ベインキャピタル・パートナーズ・LPが投資助言を行う投資ファンドが特別目的会社を通じて保有するショップチャンネルの全株式を取得し、ショップチャンネルの50%株主となる。実際には、J:COMは、特別目的会社を買収することになる。同時にKDDIは現在、住友商事が50%保有しているショップチャンネル株式のうち、5%を取得する。

 株式譲受日は2016年3月31日を予定する。譲受終了後、ショップチャンネル株式の所有比率は、J:COMが50%(特別目的会社を通じて所有)、住友商事が45%、KDDIは5%となる。3社は今後、ショップチャンネルのさらなる成長と企業価値向上を目指し、同社を共同で運営する。

 J:COMは、「ショップチャンネルとJ:COMでは顧客層が重なるため、相互の顧客に対する積極的な営業活動やプロモーション施策が可能となり、2社の顧客基盤や売り上げの拡大が期待できる」としている。KDDIは今回の資本参加により、スマートフォンとテレビ通販を組み合わせた新たなサービスに挑戦するなど、ショップチャンネルの持続的な企業価値向上の実現を目指す。住友商事は、J:COMおよびKDDIを新たなパートナーとして迎えることで、ショップチャンネルにおける顧客基盤やインターネット販売の拡大などの重点施策のさらなる強化を期待するとしている。

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